新四国相馬霊場八十八ヶ所めぐり

新四国相馬霊場八十八ヶ所めぐり

約250年の歴史ある霊場です

茨城県と千葉県の県境を流れる利根川沿いに、約250年の歴史ある霊場が現存しています。

近代まで旅行といえば、湯治か寺社への参詣が主なものでしたが、交通機関が未発達な時代は、何十日もかけて巡り歩く四国霊場八十八ヶ所などへ出かけられたのは、豪農や豪商などごく一部の人々に限られていました。そんな時代背景の中で、江戸時代中期に信州出身で取手宿で穀物商を営んだ「伊勢屋源六」は信仰心篤が厚く、自ら四国八十八ヶ所の霊場を巡り、より多くの人々に功徳を積んで貰おうと、取手を中心に「新四国相馬霊場」を開基しました。この伊勢屋源六の法号が光音禅師であり、一番、五番、八十八番札所の長禅寺には、観覚光音禅師を祀った光音堂があります。